2022年11月に初めてChatGPTを使ったとき、それは……カオスでした。事実をでっち上げ、論理を間違え、意味不明な答えを返してくることもありました。それでも、私は使い続けました。
なぜかって?実験するのが楽しかったからです。おかしな答えが返ってきても、プログラムされていない答えを返す何かを見ているだけで面白かった。そしてもちろん、可能性を感じていたからです。この技術が、考え方、働き方、事業のつくり方を変えるかもしれない。特に、何百人もの人手も、課題解決に使える大金もない、私のような起業家や小さな会社の経営者にとって。
そして2025年。ChatGPTのユーザーは1億8,000万人を超え、全米経済研究所(NBER)が「How People Use ChatGPT(人々はChatGPTをどう使っているか)」という興味深い論文を発表しました。2,900万件のユーザープロンプトから集められたデータは、人々が日常で実際にAIをどう使っているかを覗ける、貴重な機会です。
中小企業でのAI活用、非エンジニアのためのAIに興味がある方、あるいは単純にビジネスでのAIの使い方が気になる方に向けて、意外だった3つの発見と、その意味をご紹介します。
1. 人はAIに「させる」より、「尋ね」「打ち明け」ている
論文によれば、
- プロンプトの49%は「尋ねる」(説明を求める、アドバイスを求めるなど)
- 40%は「させる」(コンテンツ作成、コーディング、要約など)
- 11%は「表現する」(感情の振り返り、日記のような使い方など)
最後の項目には本当に驚きました。プロンプトの11%が、感情を表現するためのものだったのです。つまり何百万人もの人が、ChatGPTを単なる道具としてではなく、思考のパートナー、セラピスト、気持ちの受け止め役として使っているということです。
中小企業の経営者の皆様へ。これは、AIが自動化だけのものではないことを示しています。感情の整理にも使えるのです。ChatGPTのようなツールを、意思決定を考え抜くために、伝え方を磨くために、あるいは難しい会話が起きる前に和らげるために、使ってみてください。
2. 仕事関連のプロンプトは、たったの30%
誰が予想できたでしょう。仕事や生産性に関連するプロンプトは、全体のわずか30%でした。では残りの70%で、人々は何をしているのか?旅行のアドバイス、誕生日の詩、個人的な悩み、レシピの相談。ChatGPTのような生成AIは、仕事だけでなく、むしろ個人的な物事の解決の仕方を大きく変えたのです。
これを仕事側にひっくり返せたら、と想像してみてください。私が話す非エンジニアの起業家の多くは、いまだにChatGPTを「賢いGoogle」程度に考えています。しかし、それどころではありません。たとえば、
- 営業メールやランディングページのドラフト
- 契約書の法律用語の平易化
- ピッチ資料の作成
- 製品アイデアのブレスト
- パーソナライズされたオンボーディングの設計
- そして、Webサイトの文章の書き直しまで
小さなビジネスを経営していて、ChatGPTのようなAIツールを実務に使っていないなら、大きな生産性の伸びしろをテーブルに置き去りにしていることになります。
3. 途上国が猛スピードで追い上げている
論文はまた、特に2023年以降、途上国でユーザーが急増していることも明らかにしました。ChatGPTのようなAIツールの民主化は、インターネットにつながる人なら誰でも、デジタルアシスタントと、リサーチアナリストと、経営コンサルタントをポケットに入れられるということです。
UAE、東南アジア、アフリカのような地域の創業者にとって、これは大きなチャンスです。すでに手の届くところにあるツールを使いこなすだけで、自国のデジタル変革を先導するグループの一員になれるのですから。
最後に:自分をもっと認めてあげてください
これを読んでいるということは、あなたはすでに先頭集団にいる可能性が高い。AIについて読むだけでなく、ビジネスに取り入れようとしているのですから。それは称賛に値します。これだけAIが騒がれていても、ほとんどの人はまだうまく使えていない、あるいはまったく使っていないのですから。
だから、止まらないでください。実験を続け、学び続け、そして何より、自分のためになるワークフローを作り続けてください。

