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2026年1月5日 · 読了時間: 4分

2026年、差がつくのはAI導入ではなく、リーダーシップ

明けましておめでとうございます

新しい年の始まりは、個人の目標だけでなく、働き方、リーダーシップ、会社のつくり方を見つめ直す機会でもあります。米国、UAE、日本を渡り歩き、さまざまな組織と仕事をする中で、ますますはっきりしてきたことがあります。

2026年、好むと好まざるとにかかわらず、AI戦略が会社の未来を決める。

AIが魔法だからではありません。すべての会社が「AIカンパニー」になるべきだからでもありません。AIという圧力にリーダーがどう応えるかに、意思決定のあり方、変化の導き方、不確実性の中での組織の適応力が表れるからです。特に興味深いのは、その展開が地域によってまったく異なることです。

UAE:組織より個人が速い

UAE、特にアブダビとドバイでは、政府が公共サービス、インフラ、教育、産業横断の取り組みまで、AIに積極投資しています。その一方で、企業の導入は比較的慎重です。組織は指示を待ちながら注意深く動き、個人は速く動く。この対比は鮮やかです。

個人レベルでは、生成AIの利用はすでに広がっています。国際色豊かで成果主義の労働市場で競争力を保つために、プロフェッショナルたちはChatGPTのようなツールをスキルアップと生産性向上に積極的に使っています。組織の構造が追いつかない中で、AIは個人の差別化と生き残りの道具になっているのです。

その結果、ギャップが広がっています。個人レベルでは静かに生産性が上がっているのに、組織はその勢いを連携した行動に変えられずにいる。多くの企業にとって、AIはいまだに明確に理解された能力ではなく、マーケティング用語にとどまっています。個人の能力と組織の準備のこのギャップは、当面続くでしょう。国家の野心を事業のインパクトに変える企業導入が、いつ、どのように始まるのか。それが未解決の問いです。

日本:高い関心、低い内製力

日本では、この2年でAI、特に生成AIへの関心が急速に高まりました。調査によれば、4割超の企業が何らかの形で生成AIを試験導入または部分導入しています。表面上は着実な前進に見えます。しかし、よく見ると別のパターンが浮かび上がります。

ほとんどの取り組みは、範囲が狭いままです。

  • 既存製品へのAIチャットアシスタントの追加
  • 単一部門にとどまる社内パイロット
  • 社内の主体性ではなく、外部コンサルタント主導の実験

足りないのは関心ではありません。組織の中の戦略的な実行力です。日本のAI導入は、大部分が外注されたままです。AIコンサルタント、DXアドバイザー、変革支援の求人は増え続けており、外部の専門性への強い依存を映しています。大手コンサルティング会社が主導し、標準化されたフレームワークを、頻繁に入れ替わる、実装経験の乏しいこともあるチームで展開する。そんな構図が目立ちます。

このモデルは、分析と計画にはよく機能します。しかし、社内の意思決定への自信を育てること、AIの概念を日々の業務行動に翻訳すること、コンサルタントが去った後も勢いを保つことには苦戦します。その結果、書類上は立派でも、実行段階で止まってしまう取り組みが多いのです。

社員レベルでは、生成AIの利用はすでに、静かに、まだらに始まっています。意欲の高い一部の人が実験して成果を得ていますが、その知見が経営層に届くことはめったにありません。大多数の社員は、リーダーの明確な方針を待ってから動きます。AIを外部の取り組みとして扱うのではなく、その可能性を認め、社員が「AIを使いこなせる」ようになることを後押しする企業は、2026年に大きく先行しているはずです。

米国:スピードと圧力と、置き換えられる恐怖

米国では、特に大手テック企業やプロダクト主導の企業で、AI導入が全速力で進んでいます。AIは社内ワークフロー、顧客向けプロダクト、業績への期待値にまで組み込まれています。しかし、スピードには圧力が伴います。多くのプロフェッショナルが今、新しい現実の中で働いています。自分が実装しているツールが、いずれ自分の仕事の一部を置き換えるかもしれないのです。

ここに逆説があります。AIは強力な生産性のアクセルであると同時に、雇用への脅威として認識されている。組織は先頭を守ろうと突き進み、個人は自分の存在価値を保とうと必死になる。このモデルは短期的には目に見える成果を出しますが、組織にとっても、そこで働く人にとっても、長期的な持続可能性には疑問が残ります。

3つの地域に共通すること

地域差はあれど、同じパターンがどこにでも現れます。AIの取り組みは、技術のせいで失敗するのではありません。優先順位の不明確さ、共通理解のないままの意思決定、戦略と現実の間の実行ギャップ。これらが原因で失敗するのです。

AIは、すでにあるものを増幅します。強いリーダーシップはより強く、弱い意思決定はより目立つようになる。だからこそAI戦略は、ツールの問題ではありません。リーダーシップと実行の問題なのです。

なぜ年始が重要なのか

行動科学者のケイティ・ミルクマン博士の研究によれば、人間は「フレッシュスタート」に特別な動機づけを感じるそうです。新年、誕生日、キャリアの節目は、意図を掲げるだけでなく、行動を変えるための心理的な許可を与えてくれます。とはいえ、何を変えるべきかを知ることが最難関であることはめったにありません。個人でも組織でも、最初の壁は「始めること」です。

個人レベルでは、AIは新しい習慣、より明晰な思考、より速い実験を支えてくれます。組織レベルでは、リーダーがAIの適所と始め方を理解していれば、社内外の価値創造を加速できます。うまく使えば、AIは明晰さと行動の増幅装置になります。最初の一歩を踏み出す力も含めて。

GetItDoneWith.AIより

GetItDoneWith.AIは、急速に変わるAIの風景に圧力を感じながらも、反射的にではなく、考え抜いて応えたいリーダーやチームと一緒に働いています。リーダーシップのあり方を見直すのも、より賢い実行に向けてチームを揃えるのも、AIで本当の事業成果を出す道を探るのも。私たちが「始め方」にこだわるのは、始め方がその後のすべてを形づくるからです。

今年が、あなたのリーダーシップ、意思決定、AIとの働き方の新しい章になるのなら、そのスタートを支えるために私たちがいます。

GetItDoneWith.AI — Knowledge to Action2026年1月5日